広島カープ『がんぼう主義』

試合は風にもやられた感じじゃったが、大差負けの展開から、一打同点、サヨナラいうトコまで持って行ったんじゃから、試合としちゃ~面白かったの。

試合後、エルさんの引退セレモニーがあったの~
ワシらぁ~当然のように思うとるが、よう考えてみたら外国人選手の引退セレモニーいうんは、そうそうないんよの~

外国人じゃぁ、チーム史上最長の7年間在籍
成績以上に、その性格や姿勢が愛されとったよの~

スピーチじゃ~「感謝」の言葉がずぅ~と並んだんじゃが、そりゃ~こっちが言うことじゃの~

今シーズン広島は成績が安定せんかった。
大型連勝もあったが、それ以上に大型連敗や小刻みな連敗が多かったじゃろ~

ワシの勝手な思いじゃが、新井サンとエルさん、いうチームとして普遍の存在がおらなんだことが大きかったんじゃないかの。
落ち込みそうな時に、雰囲気をリセットする方向に持っていける選手
世話役であり相談役であり、頼れる家族である選手…

そういう位置づけだった選手がおらんかったんが痛かったんじゃないかの
誠也が花束を届けた時にの~そうがぁなことを思うたよ。

それでもエルさんは、これからも駐米スカウトとして広島と関わってくれる。
昨日はええセレモニーじゃったね。

とうとう引退じゃの~
いつかは来るんじゃが、やっぱり寂しい感じはするよの~

永川ははぁ~言うまでもないけどが、長いことクローザーで頑張ってくれたよの~
もっとも「永川劇場」はスリル満点じゃったがの~(笑)
それでもの~、クローザーいうポジションが大変なんは今季を見とったら、よ~わかるよ。

球団最多の165セーブは広島が低迷期にあったことを考えると凄い数字よ~ね
今期で38歳…
身体がもうボロボロじゃ~いうことらしいの~
ほんまに、よう頑張ってくれた~思う。
ありがとの~

赤松は08年に阪神から新井サンの人的補償で来たんよね。
はぁ~そんなイメージは全然ないよの~(笑)

抜群の走力に鉄壁の守備力、そして微妙に打てない打力…(汗)
「足があるんじゃけぇ~、転がしゃ~ええのにの~」
いうて言われ続けたりもしたんじゃが、広島の中で、しっかりと立ち位置…いうんを築いとった。

「胃癌」との闘いから戻って、1軍に呼ばれんようなら辞めよう…いうて思いよったみと~なね。
それでも、努力し続ける姿勢…いうんは貴重じゃったと思う。
ファンにとっても、一緒にプレーする選手にとってもの…

ホームランをキャッチした「スパイダーマン」が一番に思い浮かぶんじゃが、鈴木本部長のコメントがえかったの~
「コリジョンのプレーが印象深い。3連覇はあそこから始まった」(ニッカンスポーツ)

あのプレーの裏には、その前の年じゃったか東京ドームでのCS。
大事な場面で3塁をオーバーランして、大きなチャンスを潰してしもうた経験があるんじゃないかの
まぁ、当然それだけじゃなかろうが、ワンプレーワンプレーを行う上で「冷静さ」いうんが、どんだけ必要か…いうことを見せてくれたよの~

赤松が22日、永川が23日に引退セレモニーじゃの
録画しとかにゃ~いけんわ


プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)は3日、ドーピング検査で禁止薬物の陽性反応を示していた広島のサビエル・バティスタ外野手(27)に対し、6カ月間の出場停止処分を科したと発表した。期間は同日から来年3月2日まで。(毎日新聞ニュースより

球団施設を使えるのは1か月前の2月からということなので、それまでは完全自主トレということになります。
主催者が了承すれば、ウィンターリーグなどへの参加は可能とのことなので、そこで試合勘を磨きながらということになるかもですね。

もっとも、これは広島球団が契約を継続すれば…
もしくは契約改定の後、再契約すれば…というところですが。

さて「6か月間の出場停止」という処分ですが、NPBにおける4つの制裁基準
1、譴責(けんせき):始末書をとり、将来の戒め(いましめ)とする
2、一定期間の出場資格停止(1試合以上10試合以下の公式試合の出場停止)
3、一定期間の出場資格停止(1年以下の公式試合の出場停止)
4、無期限の出場資格停止
で見ると、3の一定期間の出場資格停止(1年以下の公式試合の出場停止)に該当しますね。

オリックスのヒメネス(1年間の出場停止、選手契約解除)のに比べれば半分の出場停止。
ヒメネス選手の場合、検出されたのが「蛋白同化薬」いわゆるステロイド類であったことが裁定に大きく影響したと思います。

今回、バティスタ選手から検出されたのが「クロミフェン」
通常、女性用の不妊治療薬として使用されますが、ステロイドに使用によって崩れたホルモンバランスを修正するためにも使われるそうです。

もし今回、ステロイド系の薬物が一緒に検出されていたら、これは完全に一発アウトだったでしょう。
でも、そうではなかったことで、半年間の出場停止という処分になったということですね。

球団は服用していた2種類のサプリのうち1種類は分析したものの成分は検出されず…
もう1種類は残っていなかったため、検査できていない状況で、今後も調査は継続するとしています。

さて、この処分が妥当かどうか?
ですが、個人的にNPBの過去例からすれば妥当だと思います。
禁止薬物は検出されたが、いわゆる増強剤ではないこと。
サプリなどから誤って体内に入った可能性を否定できないこと。
それらを考えれば、NPBの処分基準なら順当なところでしょう。

ただし、これがオリンピック競技やそれに出場する選手に対するものなら、最低でも2年程度は出場停止となる可能性が高いようですね。

そのことをもって、今回の処分をどうこう言う方もあるとは思いますが、それは広島球団やバティスタに向けられるべきではなく、NPBの組織に向けられるべきでしょう。

オリンピックを見ても、ドーピングの問題は非常に難しいことは素人でもわかります。
NPBが今後どう考えるか?これから先を注視しておかなくてはいけないですね。

賛否はあれど、裁定は下りました。

あとは、球団がバティスタとの契約をどうするか?です。
これはバティスタが帰国後に話し合われると思いますが、今現在も6年契約の途中ですし、本人もまた一から他所で出直すことは考えにくいでしょう。

個人的には契約を継続するべきと思いますが、今回の件を踏まえた条項を追加するか、何らかの対応を盛り込んだ契約にするべきですね。

先に書いたように、NPBの今後の対応も注目ですが、球団側も当然、対応と対策が必要ですね。

せっかくの華々しいプレーを汚すようなことはあってはいけません。
今後、このような事態が起こらないことを一人の野球ファンとして願うばかりですね。

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